お知らせ内容

実施年月日  
新入会員親睦交流会

9月15日(日)大阪国際がんセンター小会議室にて、主に令和元年度の新入会員を対象とした研修会を開催しました。

まだまだ残暑厳しい中ではありましたが、当日は28名(付き添いの家族2名・役員8名を含む)の方の参加をいただき、満席となりました
当日お越しいただいた会員の皆様には、改めてお礼申し上げます。

初めて参加した方からは「これまでうつ状態にあったが今日参加して気分が明るくなった」「生きていく希望ができた」など前向きな感想をいただけ、私たちもピアサポートの大切さを改めて感じるとともに、少しでもQOLの向上に貢献できたことを嬉しく思います。

では、少し概要を紙面でご紹介します。

当日は、大阪国際がんセンターWOCNの西野 幸子先生をお招きし、初心者を対象とした「ストーマリハビリテーション」について講演をしていただきました。

装具やアクセサリーの使い方や注意点、またストーマやオストメイトに関して丁寧に説明いただき、講演後は参加者から質問が活発にあり、ベテランオストメイトも改めて認識お新たにするなど好評でした。

講演「ストーマリハビリテーション」について

講演は、ストーマには人工肛門(結腸ストーマ:コロストミーと回腸ストーマ:イレオストミー)と人工膀胱(ウロストミー)があること、単品系(ワンピース)と二品系(ツーピース)の装具の違い、ストーマ装具の交換手順といった基本的なことから、皮膚保護剤について何が現在主流となtっているかなど、最近のトピックスを交えたものでした、

回腸ストーマの場合、術後は水様便がでるものの、半年くらい経つと自分の身体が「大腸がない」ことを認識し、徐々に泥状の軟便になってくるようです。
これは脱水を軽減する自己防御機能が働くためだそうで、参加者も人間の身体のメカニズムに驚いていました。

ストーマ周囲の皮膚のただれについては、軽度の火傷をしているのと同じ状況であり、びらんになっている場合には、粉上皮膚保護剤で薄いゲル状の膜を作ることで対処するそうです、
直接パウダーを振りかけると装具が外れやすくなるため、注意が必要です。

主な質疑応答

Q:装具交換時、ストーマが伸びているときがあり、装具の装着がやりにくい。
A:指先でチョンとつついてあげると、小さくなることが多いです。

Q:装具交換でティッシュペーパーを使用とあるが、破れて残ったりするのを避けるために不織布ガーゼをしようしてるが。
A:もちろん、かまいません。

Q:人工膀胱のレッグバックを使っていないが。
A:必ず使わないといけないわけではありません。長時間飛行機に乗る場合は使う、等で良いと思います。なお用意のない病院もあるため、入院時には「接続菅」を持っていてください。

Q:給付券が余ってしまう。余った分で給付券対象外のアクセサリー等の購入が可能になれば良いのだが。
A:給付券の額や購入できるアクセサリーび品目は大阪府下の市町村で異なっており、個人差はあるものの、現役世代を中心に「給付券が足らない」という声が多いと協会では認識しています。今後、支部では大阪府などに給付額の統一(引き上げ)、購入できるアクセサリーの品目拡大を陳情したいと考え、現在準備中です。